もしも寿命が止められたり、寿命を伸ばす事が出来たなら寿命革命と言えるのではないか。現代の科学・化学でなら不可能も可能に出来そうな気がする。寿命というのは誰しもが向き合わされる課題である。同じ年齢の人でも性別やライフスタイルが違うだけで寿命も変わる。
寿命と深く結び付いて考えられるのが老化である。日々の加齢により身体のあちこちが老いていく現象の総称だ。寿命は気にしないにせよ、いつまでも若さを保ちたいと考え健康面、美容面において様々な物を試す人は多いであろう。また同じ若さを保とうとする商品を使ったとしても個人差が出るので必ずしもコレが良いという風に断言出来ないのが実情である。老化現象と寿命について調べてみた。
老化現象とは??
人は生まれてから亡くなるまで、常に何かしらの変化が起きている。ある時までは「成長」と呼ばれるが、人として成人し、成熟期を迎えると、そこから先は「老化」と呼ばれるようになる。これは誰にでも起こる変化だが、そのスピードには個人差がある。
「老化」とは一般的に、成熟期以降に起こる生理機能の衰退を意味し、遺伝的な要因や外界からのストレスに対し、適応力が低下することで起こる変化と考えられます。
老化のメカニズムには、大きく2つの説があり、
- 生物学的に見て「老化に太刀打ちすることは難しい」とするプログラム説
- 成熟期後における有害遺伝子の発現によって老化していくという擦り切れ説
である。
時の流れるスピードはすべての人に共通であり、同じ日に生まれた人は同じスピードで暦年齢を重ねていきますが、成長のスピードに個人差・個体差があるのと同様に、老化のスピードにも個人差・個体差がある。
体の中の組織や細胞によってもそのスピードが変わってくる。一部の体内組織の老化が進んでも、他の体内組織は実年齢よりも若い、ということもあり得る。
老化による身体への影響は様々であるが
- 視力の低下
- 聴力の低下
- 骨量や骨密度の低下による骨粗鬆症や骨折
- 歩行困難
- 関節液減少や滑膜の弾力低下による関節炎を引き起こし寝たきりになる
- 糸球体の喪失
- 腎血流量の低下
- ろ過率の低下により夜間尿量が増え、尿失禁を引き起こす
- 咀嚼や嚥下能力の低下による誤嚥性肺炎
- 消化管運動が低下することによる便秘や便通の異常
- 胃内容物の食道への逆流による逆流性食道炎
- 肺胞そのものの数の減少
- 肺の弾性力の低下などにより、呼吸機能が全般的に低下
- 左室の肥大
- 冠動脈効果
- 運動時の最大心拍出量が低下
- 心筋梗塞
- 心肥大
- 心不全
- 高血圧になる
- 大脳萎縮や脳細胞の減少
- 神経伝達物質の活性低下
- 認知機能の低下
- 認知機能低下に伴う認知症
- 悪性新生物(ガン)
少なく見積もっても上記の25項目が考えられる。
70歳以上の約1割、90歳以上になると5割が、認知機能低下に伴う認知症になる。高齢者には様々な身体の影響が出てくるので予防医学や介護、老人ホームなどの施設利用等、日頃のケアが必要になる。
【寿命革命】科学的に老けない体を作れるようになる
体の老化を促進するのは、体の細胞の酸化という化学反応が原因。この現象は、錆に例えられることが多く、「体がサビる」といわれることもある。そして、体をサビさせる原因が「活性酸素」。
活性酸素とは、「ほかの物質を酸化させる力が非常に強い酸素」のことです。 私たちは呼吸によって大量の酸素を体内に取り入れていますが、そのうちの約2%が活性酸素になるといわれています。
いかに体内の活性酸素を除去し減らすかが老化を遅くしたり、老化を抑える事につながるという。そのためには抗酸化物質を取り入れるなどの方法がある。
日本人の死亡原因
- 1位:悪性新生物(ガン)
- 2位:心疾患(心臓)
- 3位:脳血管疾患
- 4位:老衰
- 5位:肺炎
現在の日本人が、どのような原因で死亡しているかというデータは、自分の人生の行末を考える際にも参考となる。いつまでも健康で若々しくありたい。日々の生活の中で健康に気をつけるために、この様な原因を少なからず把握しておきたい。