NMNとはβニコチンアミドモノヌクレオチドという物質の略称です。このNMNはビタミンB群に含まれる、多くの生物の細胞に既に存在しています。

つまりNMNとは全く新しい人工的に作られた物質ではなく、ずっとみじかにある物質なのです。

細胞のイメージ

NMNは体の中で自然に作られますが、歳をとると特に哺乳類は生産量が減っていきます。そしてこのNMNが減ることで加齢がはじまり、見た目や身体機能の老化が進んでいくとされています。

このようなことからNMNが近年もり上がりを見せています。

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老化・寿命研究最前線— GDF11 と NMN は不老長寿の妙薬になりうるか?

ワシントン大学によるNMNの研究結果

今井眞一郎教授のチームがワシントン大学で2011年に研究したNMNの報告を一部列挙します。

  • NMNを投与したマウスの寿命が16%長くなった
  • 生後22ヶ月のマウスに投与したところ、体の細胞が生後6ヶ月の時の状態まで若返った
  • 糖尿病のマウスに与えたところ血糖値が正常な値まで戻った
  • 治すのが困難といわれる心臓、肝臓の疾患に効果があった

このようにNMNが補充類に対してアンチエイジング効果と言える、様々な老化による体の原因に良い影響をもたらしています。

マウスの画像

老化とは

老化は体の様々な部分に影響を与えます。生き物の酸素は90%以上もミトコンドリアで消費されます。ミトコンドリアとは生き物の細胞に存在する器官です。このミトコンドリアは生き物に必要なエネルギーを供給するために様々な働きをしていると言われるとても重要な器官です。

犬と猫がたわむれる画像

歳を重ねるにつれてミトコンドリアの活動も落ちていきます。活動力の落ちたミトコンドリアはエネルギーをうまく転換できなくなり、機能不全が老化の原因の一つと考えられています。

NMNはこのミトコンドリアを活性化するため、若返りの効果があるとされているのです。