人はなぜペットを飼うのでしょうか。カワイイから?それとも癒されるから?さまざまな理由がありますが、日本では人とペットの歴史は長く、私たち人間にとって大切なパートナーであることは間違いありません。たとえば平安時代、宇多天皇が書いたといわれる日記『寛平御記』には、飼い猫との愛情にあふれた描写が綴られ、「生類憐れみの令」を制定した江戸時代の第5代将軍・徳川綱吉は「犬公方」と呼ばれるほど犬を愛護したといわれています。しかし、ペットに対する虐待や飼育放棄という悲しいニュースが後を絶たないことも事実です。ペットと人が幸せになるために、私たちは何ができるのでしょうか。深く考えていきたい。

深刻化するペットの問題

多頭飼育崩壊はネコや犬などのペットが過剰に繁殖し、適切に飼育できなくなるほど増えてしまい、飼い主の生活が破綻すること。

環境省が全国115自治体を対象に実施した2016年度調査では、ペットの飼育で生活環境が損なわれていると近隣住民から複数の通報があった事例は約2200件。このうち、多頭飼育の目安とされる10匹以上が約3割で、50匹以上も100件を超えた。中には、事件に発展するケースもある。

飼い主も高齢化して、家族の一員であるペットに最後まで寄り添うのが困難な状況はますます深刻化しています。いわゆる「老老介護」問題がペットでも顕著になっているのです。

超高齢化社会のニッポン。高齢化しているのは人間だけではありません。医療の進歩や餌の品質向上などにより「ペット」も寿命が延びており、高齢化が問題となっています。一般社団法人「ペットフード協会」が昨年行った調査によると、犬の平均寿命は14.29歳、猫は15.32歳で、人間でいえば70代半ば。人間と同じように病気や認知症、寝たきりが目立つようになってきているそうです。高齢化したペットをどう介護するか、が問題となっています。

犬、猫にも豊かな幸せを

動物保護や共生社会の実現という、社会性の高いビジネスだけに、保護猫ビジネスはSNSやクラウドファンディングなど、新しいシステムとの親和性が高いようだ。しかしこれだけでは、社会全体を変えていくには難しい。島忠のようなペット用品の事業者や、不動産の企業といった既存の企業と手を結ぶことは重要だ。このことは、法律の問題に関しても言える。

保護猫活動の記事などを読んでいると、どうしてもペットショップが悪者になっていることが多いですね。しかしそうではないということを伝えていきたい。保護猫の活動とペットショップは共存できると思います。ボランティアを応援するなど、業者として今できることに力を入れたいと思っています

違法な業者は一部。ほとんどの企業は適正にビジネスや社会貢献を行っている。そのためにも、きちんと見分ける目を養わなければならない。

これから新たに犬を飼いたいという人には、自分からブリーダーさんのところに出向いていって、どのようなワンちゃんかちゃんと見極めてから飼われることをお勧めします。

ネットで検索すれば、ブリーダーさんと犬種の情報がたくさん出てくる。それで目星をつけてから、実際にブリーダーさんのところに行ったらどうか。実際に出向いて見れば、ブリーダーさんの人柄、ワンちゃんの生育環境、しつけの状況、母親や兄弟の様子などが分かる。

本来の目的と異なる違法ブリーダーの存在は今も少なからずある。1匹でも多くの命を救わなければならない。社会全体の問題として重要視して対策を練りたい。

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書いた人mirai