昔、犬は番犬として飼われ、猫はネズミ駆除として飼われていた。現在、家族の一員と捉えられペットの地位は上がっている。人間はペットに対して種を超えた惜しみ無い愛情を注いで家族の様に接している。果たして適切なペットへの接し方なのだろうか。ペットの社会的な役割についても考えてみた。

ペットと人間の正しい関係

ペットを人間扱いしてはいけません。ハムスターでもウサギでもフェレットでも、みんな人間とは違う種類の生き物です。彼らの生態を理解し、彼らにとって必要なことを考える。それが飼い主のすべきことだと思います。どんなにペットが好きでも、彼らを人間として扱う必要はありません。自分がケーキが好きだからといって、人間用のケーキをペットに分け与える必要もありません。ペットはペット、人間とは違う。当たり前のことなのですが、それを忘れてはいけません。

ペットを人間扱いせずに大事に育てるというと矛盾しているが様々な線引きをして接する必要がある。

1.テリトリー

どんな生き物でもテリトリー(縄張り)を持っています。テリトリーにこだわらないと思われがちな人間だって、自分の家や部屋というテリトリーを持っており、そこを親しくない人に荒されるのを嫌います。

ペットにとってはケージやお気に入りの場所が彼らのテリトリーです。そこを荒したり、落ち付かない場所にさせてしまってはいけません。特に飼い始めは、飼い主であってもペットにとっては「よく知らない相手」ですから、頻繁なケージの掃除や移動など、テリトリーをおびやかすようなことはやめましょう。

常にペットが落ち付けるテリトリーを守りながら、ペットとは接するのがベストだと思います。私達が親しい相手を部屋に招くように、仲良くなればペットだってケージや寝床をいじられても嫌がることは無くなるのですから。

2.習慣(習性)

私達が朝起きたら顔を洗い、食後には歯を磨く習慣があるように、ペットにも習慣や習性というものがあります。穴を掘る習性を持つウサギだったら、部屋の中でも掘ろうとすることがあるでしょう。でも、それを無条件に叱ってしまうのはどうでしょう?

ウサギという動物の習性を考えれば、穴を掘ろうとするのは不思議でも何でもないこと。叱るよりも、掘らなくていいと教えるべきではないかと私は思います。

また、食後に歯を磨くことを子供の頃から教えられ、習慣となっている私達とは違うのですから、ペットにも食後の歯磨きを求めてもしょうがないでしょう。彼らには私達とは違う習慣、習性があることを理解した上で、一緒に暮らすために必要なことや不必要なことは教えてあげるべきだと思います。

3.食事

私達人間はお肉も野菜も食べる雑食ですが、ペットには草食性のペットや肉食性のペットもいます。草食性のペットは肉類は多く必要としないですし、肉食性のペットは野菜類を多く必要としません。それを無視して自分と同じ食べ物を与えるのは間違いです。

また、調味料や香辛料で味付けされた食べ物をペットに与えるのも間違いです。彼らは「味が薄い」とかいいながらごはんを食べてはいません。「おいしい」「まずい」はあっても、味付けにこだわることは無いのです。

けれども、多くのペットが濃い味付けのものを好みます。しかし、これはペットにとっては良くないことだったりもします。濃い味付けのものを与えることによりペットを偏食にしたり、体調を崩させてしまいかねません。

誕生日だからとケーキをあげる必要もありません。ケーキよりもペットと一緒にいる時間を増やし、遊んだりしてあげる方がペットは喜ぶことでしょう。

ペットの社会的な役割りとは?

〇 犬のこれからの役割

犬は現代人にとって、たいへん身近な愛玩動物としての地位を占めるだけでなく、人の役に立つ仕事をこなす大きな存在になりつつあります。盲導犬、聴導犬、介助犬、警察犬という様々な仕事に就く犬の重要性を社会全体で意識して行く必要性が増して行くでしょう。

愛玩動物、いわゆるペットとしての犬は飼い主である人ととの個対個の関係の中で、存在を主張しているわけですが、仕事に就く犬たちは、それに加えて人の集合体である人間社会の中で、その存在意義を問われる位置に立っていると言えます。

動物の仕事に盲導犬、聴導犬、介助犬、警察犬の他にも動物セラピーなどもある。少なからず人間のために働く犬や猫が必要であると考えられる。

それには厳しい訓練やテストも受けさせなければならない。犬の存在に感謝し、これからの社会が良くなるように社会全体で努めていきたい。

ペットチュインの詳しい内容はこちら

書いた人mirai