人間は群れの中で協力し合うことができたために生き延びてきた…といわれます。群れを維持するためには、獲物を取ったら群れの仲間と分け合うことが必要で、人は、自分が持っている資源を、仲間に分け与えたいという本性を持っているというのです。その本能は現代人にも引き継がれています。だから、ペットがおいしそうに食べている姿を見て、人は満たされるのです。

現代の先進国では、群れで生活して群れの中で分け与える必要がありません。だから、ペットを飼うことで、その分け与えたい、何かの世話をしたいという本能を満足させているのだと…。人間には、「分け与える」ことで心が喜んで「幸せ」になる…ということが脳にプログラミングされているというのです。

ペットの存在と愛される権利

「犬と子供はドイツ人に育てさせろ」というくらい、犬の飼い方に関して飼い主に厳しい義務が課せられている動物愛護先進国ドイツ。

日本では動物愛護法の改善はなされてきたがペット殺処分の問題が根強い。

飼い主の約90%がペットを家族の一員と見なしており、彼らのために自分の命を危険にさらすであろう飼い主は全体の80%を超える。昨年だけでも、生活を共にする動物のために全米で550億ドル(約5.6兆円)が費やされた。 ペットは人間の所有物なのか? それとも(法的に見て)人なのか? また、動物と彼らを愛する人々の双方にとって、変化を遂げるペットの地位は何を意味するのか?

残虐行為からの自由、自然災害から救出される権利、あるいは法廷で利害関係が考慮される権利など、法律家の多くが権利と見なすものをネコやイヌに与える法律がここ2、30年で数多く定められています。今でもネコやイヌは人間の所有物と見なされています。法律上、厳密に言えばペットとソファや車との間に違いはありません。しかし、特にネコやイヌに関して言えば、動物と人、そして所有物と人との境界線を曖昧にする法改正がいくつも行われてきました。

犬や猫の権利が法律で守られ尊重されている。しかし、まだまだ日本には課題が残るのが現状。アメリカやドイツに習い国の問題と捉え改善を急ぎたい。

社会的取り組みとルール

社会的責任とは、犬を飼う方の義務である犬の登録と毎年1 回の狂犬病予防注射です。これは犬を病気から守るだけでなく、人を狂犬病から守るのです。また、飼い方に関しては他人に迷惑をかけないことが原則。

①犬の登録について

生後90日を経過、または飼い始めてから30日以内の期間に犬の登録(生涯登録料3,000円)をしなければなりません。登録は市内の動物病院か市役所で行うことができます。また、犬の登録変更(飼い主の住所、飼い主の変更、氏名が変わった場合)、死亡届についても市役所担当窓口へ届出をしてください。

猫は室内で飼ってください。逃げ出す場合もありますので名札をつけるようにしてください。野良猫の苦情が多く寄せられています。野良猫に継続してエサを与えることは飼い主と同じ責任を持つことになります。飼い主になる責任を持てないのであれば、無責任なエサやりはやめましょう。

②毎年1 回の狂犬病予防注射

日本では、現在、狂犬病は発生していません。
しかし、海外船舶からの不法上陸犬や、未検疫動物の侵入等、海外からの狂犬病の侵入の可能性は否定できません。国内で飼われている犬が、狂犬病予防注射で免疫されていれば、万が一、狂犬病が国内に侵入したとしても、国内での犬を介した狂犬病のまん延、すなわち人への感染を防ぐことができるのです。

狂犬病予防注射は、あなたの犬を守るためだけでなく、家族を、そして社会を守るために必要なことなのです。

③他人に迷惑をかけないこと

動物が好きな人ばかりではありません。
・動物の種類に応じた正しい飼い方、しつけ、訓練をして人に危害を加えたり、迷惑をかけないように
しましょう。
・動物による感染症の正しい知識を持ち、自分や他人への感染を防止しましょう。
・犬の放し飼いは咬傷事故や犬の交通事故等の原因にもなります。
・犬は散歩中はもちろん、家にいる場合でもリードでつなぎ、放し飼いは絶対やめましょう。
・散歩中のフンの後始末は飼い主が責任をもって行いましょう。
・糞尿や鳴き声などの苦情が多数寄せられております。子犬、子猫のうちからトイレ等のしつけを
きちんとしましょう。

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書いた人mirai