殺処分とは人間に危害を及ぼすおそれのある動物、または不要となった動物を殺すこと。家畜伝染病の蔓延(まんえん)防止や特定外来生物の防除などのために行われるほか、保健所に持ち込まれた犬・猫などのペットに対しても行われる。いずれの場合も、あらかじめ規定された指針や法律などに基づいて実施される。現在、日本では犬猫合わせて年間に約16万頭が殺処分されている。全国の都道府県と同様に、高知県の殺処分数も減少傾向にあるが、猫の殺処分数は2012年まで10年連続「人口比で全国ワースト」を記録。2012年度は3487頭が処分されたという。職員は毎日、収容されてくる犬や猫の存在に胸を痛めている。殺処分ゼロを迎えられる日は来るのだろうか。

殺処分はいつ無くなるのか

「もちろん、殺処分しないで欲しいというご意見はいただきますし、私たちもできるならそうしたいんです。『殺処分ゼロ』はもちろん理想ですよ。でも、その一方で、無責任な飼い主などから『処分してくれ』と、猫が日々持ち込まれているのが現実なんです」

施設の収容数にも限りがある。次から次に持ち込まれるペットの存在が収容センターの人の気持ちを追い込んでしまっている。仕事とはいえ、気持ちの良い物ではない。出来るならば殺処分される犬や猫を減らしていけたら良い。

日本では悲しいことに、年に8300頭以上もの捨て犬や野犬などが人の手で「処分」されています。私たちは命を守る「砦」となって犬たちを保護し、愛情を込めて育てながら、新しい飼い主さんを探します。正しい飼い方や動物福祉の考え方を広めるための活動にも力を入れます。私たちの大切な「仲間」を助ける活動に、行政機関、企業、地域社会と連携して取り組みます。

たくさんの動物達が、今もなお施設内で次の家族を待っている。

里親希望者様と犬や猫の相性、家庭環境や飼育形態などを考慮して、止むなく譲渡をお断りさせて頂く場合もありますのでご了承ください

必ずしも譲渡される訳ではないという。

ペットの今後を考えての選択なのである。ご理解いただきたい。

犬・猫の命を守る

「殺処分ゼロ」は、近年の動物愛護のキーワードだ。先進的な取り組みで知られる熊本市動物愛護センターをはじめ、「ゼロ」を目標に掲げた自治体がいくつも現れており、実際に達成したセンターもある。また、タレントや著名人が呼びかけるケースも増え、メディアからの注目も高くなってきた。しかし、それが「理想」である一方で「殺処分せざるを得ない現実」が存在している。

職員の誰もが殺処分をしたくはないと思いながらも、繰り返される現実。「私たちは、ずっと殺処分ゼロを目指しているんです」―-何人もの職員が語った言葉は、「猫の殺処分数が人口比で全国ワースト」という事実に霞んで見えるかもしれない。

しかし、「人口比で全国ワースト」の主たる原因は職員にではなく、センターを取り巻く現状のシステムと、何より無責任な人間にある。その不自由さと重い現実が、職員の前に横たわっているのだ。

このような施設を減らすためにも里親という選択肢もある。大きくならない子供がずっと家にいるわけですから、成人になって養ってもらえないし、一生手がかかる。それを楽しいと思える方が、伴侶動物との生活を楽しく過ごせるのではないだろうか。フード代のほか、定期的なワクチン接種、散歩に行く犬は、駆虫も必要である。定期的な健康診断も行いましょう。早期発見・早期治療がトータルで考えて費用も安く効果もあり、何より動物に優しいです。

社会全体の問題と捉え、ペットの命を守りたい。

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書いた人mirai