ペットの健康維持のために飼い主様は何をしているだろうか。ペット(犬・猫)の平均寿命は、ここ30年辺りで2倍となり約、15歳となった。寿命と健康の関係は非常に密接に関係している。普段の食事や散歩だけでは健康は長期的には維持出来ない。
日々の生活の中でペットに元気で長生きしてもらうにはどうすれば良いか。深く考えていきたい。
病気にならないために
◆ペットが健康でいるために大切なこと:食事
ペットフード選びで気を付けていることとして、愛犬・愛猫ともに「健康に配慮している」、「成分・栄養のバランスが良い」「ペットの好みの味」が上位を占めた。ペットたちが健康で長生きするために、体重管理をしたり、栄養があるものを選んだりと、価格だけではなく品質にもこだわって選ぶ。
◆ペットが健康でいるために大切なこと:運動
ペットの運動不足を気にかけている方は、愛犬では63.0%、愛猫では33.0%という結果となり、3割の差が出ました。愛犬の場合、朝晩など散歩を日課としている方が多く、飼い主のみなさまの運動不足解消にも役に立っているようです。一方、愛猫の場合、散歩に連れ出すことは少ないものの、自宅の中でキャットタワーや段差などを作り、運動不足にならないよう工夫している方が多いようです。
◆ペットのストレス
ストレス(体の反応)を引き起こす原因は、
「物理・科学的ストレッサー:寒冷、暑熱、騒音など」
「生理学的ストレッサー:絶食、飢餓、重労働、病気全般など」
「心理学的ストレッサー:緊張、不安、恐怖、興奮など」
の3つに分類できます。お腹が空いた、のどが渇いた、暑い、寒い。全力で敵から逃げる、全力で獲物を追うなど、全てがストレスの原因と成りうる。
●ストレスのない生活:環境
犬が新しい環境に慣れるまでの期間は個人差があるが、最低でも1ヶ月はかかるものとしてみておく。人間でも新しい環境に慣れるには時間がかかる。新しい環境への不安から無駄吠えをすることもあるが、焦らず新居に馴染めるようにケアしてあげる。
●ストレスのない生活:家族
家族を群れとして捉える犬にとって、一人ぼっちは堪えがたいストレス。かといってあまりに頼りない家族であっても自分が群れのリーダーとしてなんとかしなきゃ、とまたストレスを感じてしまう。人というリーダーがいて、その下にいることでワンちゃんは初めてストレスのない生活をすることができると言える。
猫は人と親子のような関係で結びついている。ですから、多くの猫ちゃんは毎日顔を合わせる家族だけを心を許せる存在としている。知らない人にしつこく触られたり、結婚や出産などで新しい家族が加わることはネコちゃんにとって大きなストレスとなる。
●ストレスのない生活:しつけ
ペットである以上、人と暮らしていく上で最低限のしつけを当たり前のようにできるようになることが、ペットにストレスを与えない、つまり、ペットの長生きのためには実は必要である。
ペットのもしもに備える
飼い主がペットのために備えをしていたとしても、そもそも飼い主自身に何らかのトラブルが起こったら一大事!犬猫の飼い主にその対策をうかがいました。最多の備えとしては、「面倒を親族に相談」が28%となっており、“友人等”ではなく“家族”へ相談するという人が多いことがわかります。次いで多かった備えが「貯金」25%でした。「遺言書」の用意や、サービスが提供され始めている「老犬・老猫ホーム」への入所検討、「ペット信託」などについては、いずれも3%に満たない結果となっています。
また、犬猫の飼い主のうち3割は、飼い主自身のトラブルに対する備えを何もしていないことがわかりました。
日頃からペットの健康を考え、幸せな生活をおくれるよう日々、備え努力したい。